コールスロー

世界というジグソーパズルの1ピース

声をかけよう

満員電車に乗っていて一番いやなのは、「乗客が押したり押されたりで意志疎通をはかろうとする」ということである。
乗降の混雑が一段落した後、前の人がもう少し向こうにつめてくれたらこっちのこみ具合がずいぶん緩和される、そういうときに、肩や背中でぐいと押す人が多い。
押された方はいい気分はしない。そりゃそうだろう、人間あつかいされていないのだから。押されないようにいよいよふんばるか、「なんだよ」という心持ちで押しかえすことになる。
目の前でこれをやられると、ヒヤヒヤする。同時になさけなくなる。
なにが悲しくてそこそこの教育をうけているはずの人たちが押しあうことでコミュニケーションしなければならないのか。「あの、もう少しつめていただけますか」といえば、「いやです」と返事をする人はまずいないだろう。
声をかけることで、相手を牛馬のごとくあつかう愚を避けることもできる。そして、一度でも言葉をかわした人間とは、わかりあおうという気持ちが発生するものだ。
声をかけましょうよ。できるだけ。
ケンカごしになる前にね。