コールスロー

世界というジグソーパズルの1ピース

日本のマスコミの品質

昨日の文章(id:Akimbo:20040807)で引用した高校野球の選手宣誓の正確な表現が知りたくなり、ニュースでまた放映することを期待してNHKを長時間録画した。
朝、高速再生しながらさがしてみると、かろうじて「笑顔、…」以降の部分だけ午後7時のニュースでやっていた。
よく聞くと、「誓います」の前に「ここに」と言っている。
つまり、今回、ひとつとしてこの選手宣誓を原文どおり報道した新聞はなかったということだ。もちろん、(要約)や(大意)、(一部省略)といった注釈もなかった。
マスコミは、人の発言を勝手に変えて報道してはいけないのだと思っていたのだが、違うようだ。
それとも、一高校生の発言など正確に報道する必要はないと思っているのか。
一事が万事。多分同じ感覚で拉致被害者家族の発言を勝手に部分削除し、都知事の発言の音声を意図的にしぼり、勝手なテロップを表示しているのだろう。
報道機関というのはみずからを社会のチェック機関として任じているような傲慢な気配をもっているが、その自己チェック能力は皆無に近い。
無冠の帝王*1改め、無冠の裸の王様と呼びたい。

*1:王冠なく社会をあやつる専制君主の意。