コールスロー

世界というジグソーパズルの1ピース

役不足

「Aという役割にはBさんは役不足だ」というような表現を読み、首をかしげた。
この文章だけみると、Bさんの力量がAという役割をこなすには不足しているようにみえる。つまりよくいわれる「役不足」の誤用のようだが、全体の文脈で判断すると、どうもAという役割にはBさんはもったいないといっているようなのだ。すると語の意味はただしいはずなのだが、読んでいて感じるこの違和感はなんだろう。しばし考えてみた。
役不足」とは、「役」に対する修飾語である。だが、この文章では、「Bさんは役不足」と、Bさんを修飾しているため、「Bさんでは力不足」というような印象をあたえているのだ。この場合にあえてこの表現をつかいたければ、「Aという役割はBさんには役不足だ」とするか、いっそのこと、このような誤解のおおくつかいなれない表現はさけ、「Aという役割にはBさんはもったいない」とすべきだとおもう。
また、「役不足」の「役」は、基本的に百パーセントの時間をとるものでなければならない。片手間の役割なら不足もなにもない。文脈からは判断がつきかねたが、これもなんとなくまちがっているような気がする。生兵法はケガのもとですぜ。