習い性
堀江元ライブドア社長が出したとされるメール、あれは真っ赤なニセモノである。
週刊文春で読んだライブドア関係者のコメントを引用する。
数字は全角になっているけど、プログラムをやっていた堀江さんは、ほとんどの場合、数字は半角で打つ
そのとおりだ。人間にとっては「3000」も「3000」も「三千」もおなじ数値だが、コンピュータにとってはまったく別ものなのだ。今あげた例のなかで、普通のプログラムに使用できる数値は最初の「3000」だけで、あとはエラーとなる。
だからある程度のプログラミング経験がある人なら半角文字と全角文字の区別には敏感になる。そして英数字を使用するときには大抵半角文字にする。うそだと思ったら本欄を調べてほしい。本日までに使用した全角の英数字は上記の「3000」だけのはずだ。あ、また使っちゃった。
「料理長(シェフ)殿、ご用心!!」という映画にこんなシーンがある。
食通の男料理人がオーブンで焼き殺された。主人公の女料理人が刑事から「殺害方法からみて、犯人も料理人ではありませんか」ときかれ、憤然としてこたえる。
「ありえません。400度で肉を焼くコックなんていませんわ」
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信楽狸。
追記
(Tashimaさんおひさしぶり。コメントありがとうございます。お返事は、ええと、昨年分のあとに……)
昨日は上記のように断言したが、今朝ちょっと弱気になって堀江氏のブログ(http://blog.livedoor.jp/takapon_ceo/ - まだ読めます)をチェックした。
ざっと見たところ、堀江氏の全角半角の使い分けルールはつぎの通りである。
- 英数字および英字記号は基本的に半角
- 日本語記号は全角(これはあたりまえか)
- 例外として、英記号のカッコ「()」やコロン「:」は全角である*1。
これはきちんとまもられており、ある文字が全角だったり半角だったりして表記がゆらぐことはない。堀江氏は普段の文章でも全角半角をはっきり区別していたようだ。
メール偽作者も堀江氏のブログを読んだにちがいない。ブログにならってメール中でも宮内氏を「宮内」と呼びすてにしているところなどにその痕跡がみられる*2(さすがに文体まではチェックしなかったが、偽メールのほうはなんとなく頭悪そう)。しかし、全角半角の使いわけには気がつかなかったらしい。多分ITとはあまり関係のない世界の人なのだろう。