コールスロー

世界というジグソーパズルの1ピース

今日の秀句

「お〜い お茶」のボトルについている伊藤園「新」俳句を楽しみにしている。サラリーマン川柳(第一生命)とともに、二十世紀末の名企画だと思う。
「お〜い お茶」を買うとまず側面に印刷されている五句(500mlペットボトルの場合)をざっと読み、どれが一番よいかを選びだす。総じて小中学生の句にハッとすることが多い。
そのあと、なぜその句をよいと思ったかをお茶を飲みながら考える。
ちょっと一緒にやってみませんか。さっき買ったボトルについていたものです。

たたいたらバッタがはをみせにらんでた
    都道府県賞(愛知県西尾市・7歳・中川姫花里)

きもだめしお化けに道を聞いて行く
    都道府県賞(京都府宇治市・11歳・俣野のぞみ)

食べていい?月がだんごに話してる
    都道府県賞(鹿児島県霧島市・11歳・中村美結)

幸せは冬の肉まん半分こ
    都道府県賞(新潟県南魚沼郡・15歳・関真由子)

バレンタイン救ってくれた母のチョコ
    都道府県賞(沖縄県うるま市・17歳・松尾志織)

このなかでは、「きもだめし……」の句が抜群によいと思う。あくまでもわたしの好みだが、俳句にはあからさまな比喩や叙情表現はそぐわないのではないか。
そのつぎはバッタの句かなぁ。これは年齢こみの評価。
あとはちょぼちょぼだと思います。
ところで、バレンタインの句は男の子のタハハと言いたくなる体験を描写したものだと思うが、作者の名は志織さんで、女の子のようだ。するとこれは兄か弟のもてなさぶりをからかったものかもしれない。
こういう想像も結構楽しい。ヒマつぶしにはもってこいである。

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お〜いお茶」が一人勝ちだった一時期にくらべると、味もよくなったと思いますよ。