コールスロー

世界というジグソーパズルの1ピース

言葉二題

津々浦々

先日某所で「子供のころには西鉄バスが日本の津々浦々を走っていると思いこんでいた」というようなことを書いたのだが、あとで読みなおして「津々浦々」って、ほんとうは海辺のことだよなぁ、と気になってきた。
もちろんいまでは「あまねくいろいろなところで」という意味で使っても問題はないと思うのだけど、ひとたび意識するとやはり違和感がある。もうこの言葉は使えないかもしれない。
いやじきに忘れてまた使うと思うけど。

有明の月

「夜が明けても空に残っている(十六日以降の)月」という意味だと、昨日辞典で調べてはじめて知った。
ひさびさの「ひねもす級ヒット」だった。

画像 - いま読んでいる本

『漢字廃止で韓国に何が起きたか』(呉善花PHP研究所刊)。
言葉は世界をかたち作るための材料で、それを制限することは決してわれわれの文化や生活を豊かにも簡単にもしない。
そのことを、千九百六十年代に漢字廃止を断行してしまったおとなり韓国の実例がありありと教えてくれる。
いや、ひとごとではない。日本でも戦後すぐの時代には漢字は廃止される予定だったのだ。ウソだおもたら、「国語国字問題」でググってみるよろし。