コールスロー

世界というジグソーパズルの1ピース

(つづき)なんだかキャラクタの設定だけあって、登場人物が好き勝手に動いているようにみえる。

ということは、「のだカン」は、「こち亀」(秋本治)とおなじ構造をもった、キャラクター主導型の作品なのだろうか。
いや、決してそうではない。「のだカン」は成長の物語なのだ。一見無造作におしよせてくるハードルをひとつ通りすぎた*1あとには、登場人物たちはかならずなにかをつかみ、つぎのステージにすすんでいる。それは、この物語がサザエさんよろしく永遠につづくことが不可能であることをしめしている。そして、一見無造作に設定されたようないろいろなエピソードも、実は作者の周到な計算のうえに配置されているのだ。(つづく)

*1:かならずしも飛びこせるとはかぎらない