2004-10-01から1ヶ月間の記事一覧
『ドーキンスVS.グールド』(キム・ステルレルニー ちくま学芸文庫)読了。進化論界の二大スター、リチャード・ドーキンスとスティーブン・ジェイ・グールドのあいだにくりひろげられた論争を、ふたりの科学的な主張を中心に紹介している。著者は哲学教授で…
2007年問題というものがあるらしい。 なんでも、そのとしには、第一次ベビーブームのはじまりである1947年うまれの人たち、つまり団塊一年生がみな六十歳となり定年退職してしまうため、労働力の圧倒的な不足がおこるというのだ。特にコンピュータ業界では、…
文系学部ばかり批判しているような気がするので、今日は理系学部卒業者の話を知っている範囲で。 まず、数学科卒の人々*1。かれらはたいてい数学の話をしたがらない。最近数学を再勉強しているわたしがなにか質問をしても、はぐらかすか遠い目をして「忘れま…
来年の話をすると鬼が笑う。 このことわざ、いままでなんとなく理解したようなつもりで使っていたのだが、ようやく意味がわかったような気がする。わたしの勝手解釈を以下しるす。 鬼の語源は「隠(オン)」で、姿が見えないことからきているらしい。本当か…
土日はお休みにします。 時間があるとずっとこの文章のことを考えつづけてしまうので。
『反社会学講座』(パオロ・マッツァリーノ著 イースト・プレス)読了。いやこれまた目からウロコが落ちる名著。 世は悲憤慷慨にみちている。だれでもなにか気にいらないことがあれば、社会システムや教育、島国根性など、「自分ではないだれか」のせいにし…
以前、多分糸井重里が書いていた匿名コラムに「ユーミンメガネ」というものがでてきた。 なんでもそのメガネをかけると、ソーダ水の中を貨物船が通ったり、山梨や長野にゆくための高速道路が夜空にむかう滑走路にみえたりするらしい。 それならば、ふられた…
まえに笑いは「共同体内の連帯をふかめ、攻撃を無害化し、そとにむけるための道具だ」と書いた。それと関連して「内輪うけ」の話を。 万人むけの笑いというものは、ありそうで存在しない。笑いにはかならず「笑うがわ」と「笑われるがわ」が存在している(も…
たびかさなる飢饉と重い年貢で、百姓たちは疲弊しきっていた。 今日も長老の家にあつまり、なすすべもなく愚痴をいいあっている。 百姓 イネも、アワも、ヒエもダメだ…。もうなんにもとれねえだ。 百姓 おめとこもか…。 百姓 来年の種籾さえねえのに、どうし…
コスモス。
フェミニズムやジェンダーフリーの議論でよく「男女には能力差がないのに男性ばかりが社会に進出しているのは、現代社会が「男性社会」だからだ」というような意見を目にする。 はて、男性社会とはなんだろうか。男性が一致団結して女性の参画をはばんでいる…
季節モノ。
夜PCからすこし修正。
問題点がどこにあるのかまったくわからない言葉だ。 こういう言葉があり、それが目標とされているということは、現在は両性のどちらかが社会に参画していないということなのか。 いったいどちらが? わたしの母の話をする。よく知る唯一の例である。 母は、父…
東京駅丸の内口。
情報処理試験のために浅草にきている。そこで信じられない光景を目撃してしまった。 昼食後の散歩を終えて試験会場に戻る途中、交差点で女子高生のふたり乗りとすれちがった。 ふたりともセーラー服を着ていたがスカーフはなし。髪の毛は完全な茶髪で、だら…
2004年10月18日夜、ちょいと修正。
柵にのった自転車。
『すばらしき愚民社会』(小谷野敦著 新潮社)*1を読んでいる。 おどろきました。なんだかこの人、わたしと意見がそっくりだ。いや、年もむこうが上だし書いたのもむこうが先だから、わたしが小谷野にそっくりな意見をいっているわけだ。 ちょっと「大学の先…