コールスロー

世界というジグソーパズルの1ピース

2004-01-01から1年間の記事一覧

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踏切。

おとしよりに話を聞こう。

以前いたアパートの大家さんは九十二歳だった。 二十世紀末に九十二歳だから、当然明治うまれ、二次大戦中には三四十代で、今のわたしと同じくらいだったわけだ。 二三度お茶をよばれたりごはんを食べにいったりしたが、そのときに聞くむかしの話がおもしろ…

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煙突。

ルーズな靴下、ルーズなズボン、ルーズな牙

サーベルタイガーは絶滅した動物の例としてよくあげられる。失礼な話だ。ただ一回の絶滅のことでとやかくいわれるのは不本意だろう。 といいつつ今回も絶滅の話である。 サーベルタイガーは牙がのびすぎて絶滅したらしい。図版などをみると、たしかに「なぜ…

翌朝PCから。トンデモ度97.3%。

ブックカバーの北方領土

丸善をめあてに東京駅近くの新しいビル「オアゾ」にいった。しかしこの「オアゾ」という名前はどうにかならんのか。エスペラント語で「オアシス」という意味らしいが、なぜエスペラント語なんだ。宮澤賢治ファンか。 ひそかに毒づきながら丸善をうろうろ。と…

『ダーリンは外国人』

おくればせながら『ダーリンは外国人』(小栗左多里 メディアファクトリー)を読んだ。いやぁ、おもしろかった。 おもしろかったが、首をかしげた個所もふたつばかり。今日はその話。 ハンタージョーク ユーモア感覚のちがいを説明する個所で、laughLAB.co.uk(…

24日分を26日深夜に。疲れているので休日モード。

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船橋駅ホーム端。きっとだれかがオフィスでいけようともってきて、おとしたのだ。

いけにえ

マヤ文明にはいけにえの風習があった。 記憶によると、天体の運行を円滑にするために毎日だれかが犠牲になっていたらしい。 犠牲というのは適当でないかもしれない。いけにえになるのは名誉なことだったからだ。かつてユカタン半島のマヤ遺跡をおとづれたと…

人生をたのしむことに頑固。―『リンボウ先生の役立たず試乗記』(徳間書店 1600円)

リンボウ先生こと書誌学者の林望さんは自動車の運転がだいすきだ。大学生のころから車を乗りまわし、総運転距離は六十万キロをこえるほど。ただしいわゆるカーマニアではなく、装備に凝ったり頻繁に洗車したりはしない。あくまでも道具としての自動車を運転…

翌朝PCから。

『悪女(わる)』に夢中で一回休み。

コネで大手商社にすべりこんだOLが、「ひとめぼれのあいてにふさわしい女になる」ために、がんばりと自由な発想と周囲の人々のたすけを武器に、社内の旧習とたたかいながら出世してゆく物語。 kurinちゃん(id:kurin)とりかさん(id:rikarin)にすすめられて読…

翌朝PCから。

国語改革がもたらすもの―呉善花さん(3)

呉善花さんの著作を読んでみたいむきには、まず『韓国人から見た北朝鮮』をすすめる。韓国と北朝鮮のみならず、日本との対比もあるため、呉さんの考えかたや日韓朝三国の文化的なりたちを概観するにはちょうどいい。 この本の第七章は「国民を愚かにする理念…

翌朝PCから。

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二度づけ厳禁!!

日本人は独創性にとぼしい、という神話。

これもよくいわれることで、おおくの日本人が信じこんでいるたちの悪い迷信である。 一体なにをもって独創性というのかが明確に定義できないとこういう言明は意味をなさないだろう。ちょっと考えただけでも、これが人によってまったく尺度がことなるために検…

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灯籠。

日本人は個性にとぼしい、という神話。

たとえば、こういう発言についてどう考えるか。 黒人は知能がひくいので、頭脳労働にむかない。 人種的偏見にみちたたわごとに聞こえるだろう。実際そうだ。 日本人と個性の神話もにたようなものなのだ。この神話の発生と伝播の過程は大体次のようだったろう…

画像(写真日記猫)

猫。

命名と人名用漢字

青空文庫のブログで人名用漢字増加に関する議論が続いている。 コンピュータの発達していない時代に制定された漢字の制限などにいまさら意味はないとおもうのだが、「命名の漢字もかなづかいも制限すべし」などという人もいて、なかなか興味深い。 おもしろ…

休日モード。十二月二十日にケータイから。

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豆。

なにがおもしろくてこどもに英語をならわせるのだ。

なるべく早いうちに英語教育をはじめなければならないらしい。本当か。 保育園にかよっていたころだからもう三十六年も前のことか。おえかきの時間に変な記号を書きはじめた女の子がいた。 それはアルファベットで、鳥の絵の余白に脈絡なくABC…、と書いてい…