コールスロー

世界というジグソーパズルの1ピース

ブックカバーの北方領土

丸善をめあてに東京駅近くの新しいビル「オアゾ」にいった。しかしこの「オアゾ」という名前はどうにかならんのか。エスペラント語で「オアシス」という意味らしいが、なぜエスペラント語なんだ。宮澤賢治ファンか。
ひそかに毒づきながら丸善をうろうろ。とにかく多量に本があり、検索端末でほしい本がどの棚にあるかすぐにわかる。いいぞ。
お約束で美術書の棚にいくと、貼り紙にいわく。

檸檬禁止。

ウソです。
新書を何冊か買い、電車でひらくと、なにか目にとまる。はて。もう一度みると、カバーのおりかえしにしみのようなものがあった。
カバーをはがし、しげしげとながめる。丸善の紙カバーには日本地図が印刷されており、支店の位置がしるしてあるが、その地図の、北海道の右にぽつんとくだんのしみが鎮座している。
これは、しみというより島のようだな、とおもいハッとした。これは北方領土だ。
ちょっとはなれすぎのようだが、これは、簡単に気づかれないよう、かならずおりかえしにかくれるつくりなのだろう。
帰宅後、この大発見を立証しようと地図で北方四島を確認。しかし、にたようなかたちの島はなし。
やはりしみだったのね。がっかり。