日本人は独創性にとぼしい、という神話。

これもよくいわれることで、おおくの日本人が信じこんでいるたちの悪い迷信である。
一体なにをもって独創性というのかが明確に定義できないとこういう言明は意味をなさないだろう。ちょっと考えただけでも、これが人によってまったく尺度がことなるために検証不能だということがわかる。ではなぜこういったアホな都市伝説がゆきわたっているのか。
トリソミー21という遺伝子欠陥由来の障碍をご存知だろうか。普通は研究者の名前をとってダウン症といわれている。ダウンはこの障碍を研究し、顔にあらわれる特徴から、これは白人がモンゴロイド化する障碍だと考えた。白人はより進化した人種であるから、これは一種の先祖帰りだというわけだ。そして、この障碍の特徴として、創造的な能力は皆無だが、いろいろなことを模倣する能力は非常にたかい、と説明しているらしい。
ここらへん、人種的な偏見をもった人の特徴がよくでていますね。ダウンはモンゴロイドにはダウン症はないとおもっていたのだろうか。
そして、こういうこともわかる。われわれアジア人がどんなに独創性を発揮してもそれは白人たちの猿まねにすぎないといわれるということだ。