コールスロー

世界というジグソーパズルの1ピース

「男女共同参画社会」のまぼろし

問題点がどこにあるのかまったくわからない言葉だ。
こういう言葉があり、それが目標とされているということは、現在は両性のどちらかが社会に参画していないということなのか。
いったいどちらが?
わたしの母の話をする。よく知る唯一の例である。
母は、父に嫁いだときに仕事をやめ、そして、こどもを三人産んだ。
三人とも就学すると、ある程度時間ができ、もちろん貧乏でもあったため、化粧品のセールスをはじめた。
もうからなかったのか、あきたのか、しばらくして商売は開店休業状態になる。あらためて生命保険のセールスをはじめた。
すると、社交的で努力家の性格と好景気のあとおしで、たちまち支店でトップにちかい成績をおさめるようになる。一時期は父よりも給料がおおかったらしい。もちろん主婦の仕事もしながら、彼女は六十すぎてもはたらいていた。さすがに今は引退したが。
ここで質問。彼女は一体社会に「参画」していたのか否か。
ばかばかしいじゃないか。
社会参画とは、大学の先生あたりが、自分が社会に参画していないことを直視したくないがために発明した虚構だ。
文句があるならば、おまえが社会にでてはたらけ。