コールスロー

世界というジグソーパズルの1ピース

史観という色メガネ

以前、多分糸井重里が書いていた匿名コラムに「ユーミンメガネ」というものがでてきた。
なんでもそのメガネをかけると、ソーダ水の中を貨物船が通ったり、山梨や長野にゆくための高速道路が夜空にむかう滑走路にみえたりするらしい。
それならば、ふられた相手に再会したときに安いサンダルをはいているだけで「結ばれぬ運命」を感じることもできるにちがいない。
でもそれ、サンダルのせいじゃないよ。
閑話休題
わたしはこれに似たものとして「マルクスメガネ」別名「階級闘争史観」をかけていた。大体、小学四年生(十歳)から三十三歳くらい、つまり、おおよそこのサイトを開設したころまでずっとである。
そのメガネを使うとどうなるか。すべてのことがらが支配者による民衆の弾圧にみえるのだ。修学旅行で奈良の大仏をみたときは「皇室はこんなもん作って民を苦しめとったんか」といきどおっていたし、昭和ひと桁うまれの両親が保守反動のおろかな民にみえ、反発した。
それで23年。長かったぁ。この症状は(いいたくないが)小林よしのりに頭をはられメガネが落ちるまで続いた。
つまり現在わたしが書く文章は、一種の転向文学なんですね。

画像(写真日記猫

猫。

修正

翌朝PCからいいまわしを修正。