もじゃもじゃ組曲
「のだカン」で好きなシーンは枚挙にいとまがないが、今日通勤のともとした七巻でいえば、「もじゃもじゃ組曲」完成のシーンがすばらしい。
生徒をハリセンでしごきまくる鬼ピアノ教師の江藤(当然のごとく関西弁)が逃げまわるのだめにレッスンを受けさせるために「もじゃもじゃ組曲」を完成させるまでは協力すると誓う。
そうやっていやいや始めたはずの組曲十二番最終曲に、江藤自身がいれこんでいるのだ。
- 江藤
- 「ちょい待ちー! そこはもじゃミと王子が愛を誓い合うシーンやろ!? 大事なトコやで! …この和音を入れてみたらどうや? 借用和音や」
- のだめ
- 「おおうー(ハート)」
- 江藤
- 「このほうがロマンチックやろ?」
…
(最後のおさらいをしながら)
- 江藤
- 「いい曲や…… 独自の書法で物語を叙*1情的に…… しかも現代っぽく 途中の何曲かは高度な技巧も垣間見られ正直驚いた…… 谷岡め! しかしどうだ? このラストを飾る第12曲は 虹色に輝く森と動物たちの息づかいが聞こえてくるようだろう!?」
ハリセン江藤の音楽への愛が見えてきます。
*1:原文では手偏に予。わたしのケータイでは漢字がでませんでした。