コールスロー

世界というジグソーパズルの1ピース

神は細部にやどる

「のだカン」を何度も読みかえしている。
一度目には気づかなかった作者の細かな「オカズ*1」が楽しい。
たとえば、三巻の51ページひとこま目を見てほしい(もうおもちですよね)。のだめが彼女気どりでオケ練習中の千秋にタオルとレモンのはちみつ漬けをさしいれる。
真澄ちゃんが、「あんた野球部のマネージャー!?」とツッコムと、のだめが「〝南ちゃん〟です」とこたえる、その立ち姿、手の組みかたや足の置きかたが本当にタッチの「南ちゃん」しているのだ。絵を似せるのではなく、ポーズで表現するところが二宮知子のセンスと画力を感じさせてすばらしい。
ここ、是非確認して笑ってください。試験にでます。

*1:アドリブ的な装飾音のこと。ギター伴奏でよく使ったけど最近は聞かないなぁ。ちなみに「のだカン」の評論の時だけ比喩を音楽じたてで書いています。ホントウに詳しいかたにはこざかしく感じられるでしょうがゴメンナサイ。