コールスロー

世界というジグソーパズルの1ピース

たまには日記風に。

風雲児たち』評を書くためにみなもと太郎のファンサイト「風雲児たち長屋」をみると、「太郎と語る会2004夏」というイベントがあるという。八月二十九日である。
参加資格等はないようだ。書評を書いた日のイベント、これもなにかの縁だろう。出かけてみることにした。
十五分ほどおくれて会場にはいると、ちょうど手塚治虫文化賞の受賞パーティのビデオをながしてみなもと先生が解説をしていた。
会話はあまりききとれなかったが、ビデオにうつる人々がやはりすごい。夢枕獏荒俣宏手塚真萩尾望都三谷幸喜、以下書ききれないので略。
中盤でみなもと先生がだれかとしゃべっていて、「高島俊男先生がきてるよ」という。げ。きていたのか。
みているうちに画面にどぉ〜んと呉智英(くれ・ともふさ/ご・ちえい)が出現。思わず笑ってしまうが、なんだか「あれ、きてるの? どこ? みたらおれに教えてね」というふうなジェスチャーをしている。きっと高島俊男さんのことだ。
ビデオのあとでさっそく質問してみると、わたしが昨日引用した高島先生の推薦文を単行本(十五巻)の帯*1に使用したため、招待したという。そうか。三谷幸喜夢枕獏もみなもと先生の招待客か。単行本は現在二十五巻あるため、みなもと先生の招待枠三十人はほとんど帯に登場した人でうめつくされたらしい。
呉智英はやはり「え、高島さんがきているの? みかけたら教えてね」といっていたそうだ。高島先生、山奥にすむ珍獣みたいな人だからなあ。そりゃ会いたいわな。
二次会にうつり、いろいろと話をきいているうちに、わたしの近くにすわっている女性がなんとシーボルトの子孫であることを知り仰天。ミーハーにもさっそく一緒に写真を撮る。
くわしくは聞きそびれてしまったが、たしか七代目か八代目くらいだったと思う。シーボルト分1/128=0.78%か1/256=0.39%の人かぁ。やはり代々医者が多いのだとか。
さらに作画グループ(超メジャー同人誌)時代の話や、『風雲児たち』の今後の話などを聞き、タイムアウト。後ろ髪をひかれるおもいで辞去。
みなもと先生の魅力のひとつに、巨匠になってもミニコミ魂を失っていないことがあげられるだろう。毎回コミケに出品し、ファンのつどいもひらき、どんな質問にも真摯に受けこたえをし、そして、ファンの同人誌もこころよく受けとっている姿が印象的だった。
いやぁ、本当に参加してよかった。

*1:最近「腰巻き」って、いいませんね。