コールスロー

世界というジグソーパズルの1ピース

日本文化のよき理解者

九月十三日。「のだめカンタービレ」十巻発売。早速購入して読みふける。のだめと千秋がパリにわたってからのストーリーだ。あいかわらずおもしろい。トレビアン。
フランクという新しい登場人物が興味ぶかい。フランス人の彼は日本のアニメ文化が大好きなオタクで、あっという間にのだめと意気投合してしまう。
そういえば、大田垣晴子もなにかの本にフランスで日本のオタク系アニメがブームだという話をかいていた。かの国にもアニメオタクが増殖しているのか。
フランス人が日本のアニメ、特に特異なデフォルメをするオタク系アニメを受容していることには因縁浅からぬものを感じる。
ここでいきなり話は江戸時代にさかのぼる。
日本から輸入された陶器のあいだに、破損防止の紙がつまっていた。それに浮世絵が使われることがあったらしい。くしゃくしゃの紙を開いてみたフランス人は、独特のデフォルメと構成をもつ異国のオタク版画に魅了された。いれこんだあげくに印象派まで作ってしまうのだ。そして、今度は日本が印象派を輸入し魅了される番となる。
フランスは、日本文化の鑑賞がしばしば日本自身よりもうまいのだな。