コールスロー

世界というジグソーパズルの1ピース

プロ野球選手会ストライキ

ストライキとは、雇用者への抗議行動である。単なるデモンストレーションではなく、雇用者の収入減を武器としている。「収入減がいやなら、待遇改善をせよ」、という作戦である。
しかし、球団合併やプロ野球の縮小は、収入減、というよりは赤字拡大が問題となり浮上した話だろう。赤字拡大を止めるため事業の再編成をする、よくあることだと思うが、それに対して赤字拡大を武器にして対抗するのはなにか勝算があってのことだろうか。
それとも、ただ「自分たちの権力」をためしてみただけなのか。
赤字が拡大しているのであれば、企業がおこなうべきは経営改善であり、従業員がおこなうべきは改善への協力だ。ストライキは得策ではない。今回の要求がもし通っても、経営改善がなければ、早晩おなじ話が蒸しかえされるだろう。
プロ野球は夢だった。経営者も選手たちも、その上にあぐらをかき、経営努力をおこたってきた。夢だけでは食っていけない。気づくのが遅すぎはしないか。
半世紀の経営がダメだったのなら、思考がこりかたまった現在の体制で抜本的な改善をするのは困難だ。いっそ売却してつぎの経営者にゆだねるのが最上の策のように思える。

画像(写真日記猫

黒猫。