コールスロー

世界というジグソーパズルの1ピース

竹内久美子のバカ

毎号週刊文春を買っている。
もちろん、高島俊男さんの連載「お言葉ですが」を読むためであるが、それ(と阿川佐和子の対談)だけで捨ててしまうのはもったいない気がして、ほかの連載も読む。
さすが文春、他の執筆陣も感心する書き手ばかりなのだが、最近の椎名誠竹内久美子は気にいらない。特に竹内久美子は天敵である。
竹内の連載は相談室の形式をとっている。読者が生物、特に人間の行動について疑問に思ったことを竹内が回答し、解説してゆくというもの。
いや、他愛のない連載なのだ。なのに読んでいるうちに腹が立ってくるのは、竹内がなんにでも利己的遺伝子の考えを当てはめれば合格、とタカをくくっているためだ。
あるとき、男性の性衝動について、「男性は皆、「俺の遺伝子を残してやろう」という強い欲望があるわけです」(大意)というようなことを書いていた。
いやー、オレ、そんな欲望をもってたのか。知らなかったよ。
でも、それが性欲の本質なら、避妊なんてナンセンスだし、自然が生殖行為に報奨(快感)をセット販売すること、ないんじゃないかなぁ。
遺伝子を残す戦略の解釈さえ浅いよ。竹内君、隠居しな。