コールスロー

世界というジグソーパズルの1ピース

人生をシンプルにする、Appleという思想。 (2)

パソコンに入力装置を接続する。キーボードやマウス、タブレットなど、いろいろなな機器をつなぎたいとすれば、用途に応じてことなるケーブルを用意することになる。これらのケーブルは、誤接続を防止するため、さしこみ部分(コネクタ)の形状もかえなければならない。
かくしてパソコンの周辺にはケーブルがあふれる。本体のうらには複雑なかたちをしたコネクタがならぶ。接続変更などしようものならおおさわぎだ。メデュウサの髪のごときケーブルをかきわけ、パソコンの背後にあるはずの目的のコネクタをみつけなければいけない。
これを、ぬきさしならない状況とよぶ。
どこでこうなってしまったのだろう。
考えかたをかえよう。ケーブルは一種類にする。機器のちがいはコンピュータに吸収させればよい。もともと面倒な仕事を肩がわりさせるための機械なのだ。
これが、昔Macintoshに装備されていたADB(Apple Desktop Bus)の考えかたである。今、事実上の標準入出力となっているUSBはその変化形だろう。
Think Different.
不思議なのは、この思想に心酔しているわたしが、マックを一台も持っていないことだ。
自分が一番不可解、ではある。