コールスロー

世界というジグソーパズルの1ピース

巻き寿司に煩悶する一日。

今日は節分。また苦しい一日がやってきた。
数年前から、やりたいのにどうしてもできないことがあるのだ。もちろん、恵方をむいての太巻き寿司無言一気食いのことである。
なぜできないのか。業界の陰謀くさいからか。それもある。ブームの火つけ役は大阪の海苔問屋組合らしい。これがカンピョウ業界やデンブ業界や鶏卵業界だったらもっと乗れたとか。まさか。
幼少のみぎりから慣れしたしんだ風習ではないというのも大きい。
数年前はじめて「家族が一方角をむき無言で巻き寿司、それも太巻きをかじる儀式」の話を聞いたときには不気味だった。あやしいではないか。豆まきのような明快さがあってこその伝統行事だろう。
などとけなしているが要するにやってみたいのだ。あれだけ宣伝されて心が動かないわけがない。つまりそういうのに乗せられる自分が一番いやなのだな。
しかし「節分の太巻き」の敷居も低くなった。今日あたりコンビニでふと手にとった寿司がたまたま太巻きでも不思議はない。さらに、食べるときにたまたま無言で恵方をむいていたとしても、それは流行にながされているとはいえないのではないかな。
ちなみにわたしのキーホルダは方位磁針つきです。