コールスロー

世界というジグソーパズルの1ピース

「地口」と「駄洒落」を定義する。―Akimboの第n法則

発音のにた言葉同士を入れかえる遊びを地口や駄洒落と呼ぶが、このふたつのちがいを定義してみたい。
別に定義が必要なわけでも、ましてやたのまれたわけでもない。望まれていないことをあえてやる。それがブログ魂だっ。
…ちょっとさみしくなってきたが、つづける。
地口は、地口行燈や地口落ちといった熟語にかろうじて残る、余命いくばくもない単語である。
地口行燈とは寺社に奉納される行燈の一種で、よく知られたいいまわしのもじりと、その絵解きがかいてある。
たとえば「蟹してください」という文に、人がひれ伏して平ザルにのせた蟹をさしだしている絵がついていると、見るがわは「なるほど「堪忍してください」のもじりね」とわかるという寸法。
駄洒落の例もひとつ。

へたなしゃれはやめなしゃれ*1

地口は語呂のよさを、駄洒落は意味のつながりを重視しているようだ。
よし、乱暴にも定義。

地口
よく知られた言葉や会話の一部を発音の近い別のことばに置きかえ、意味のずれをたのしむ。
駄洒落
会話などでことさらに発音の近い単語を使い、おかしみをさそう。

画像

キョロスク@田町駅。これは地口? 駄洒落?

*1:岩波国語辞典より。