ホリえもん哲学

テレビで堀江ライブドア社長がインタビューを受け、金銭哲学のようなことを話していた。
幼稚だった。
堀江氏は「お金は公平だ」と言う。なぜなら、「たとえば容姿はうまれつきのものだが、お金は努力すれば手に入れられ、なんでもひとしく買える公平な尺度だから」だそうだ（大意）。単純すぎませんか。
まず、お金が公平だと思っているのはアンタだけだよ、と言いたい。堀江氏が現在持っているものがお金しかないからそう主張しているだけで、美しさや良い家柄や、貧しくともやすらげる家庭などを持っていれば、わざわざテレビでそんなバカな主張はしなかっただろう。
なによりダメなのは、発言から推測して、堀江氏が今の堀江氏たりえたのはすべて自分のおかげだと考えていることだ。
堀江氏に生来の資質と現代日本に生まれた幸運がなければ今の地位を築けなかったはずだが、どうも堀江氏にはめぐりあわせに感謝する心が缺けているらしい。不幸なリーダーである。
堀江氏の父上は彼を「現代の織田信長」と評したそうだ。さすが父親だ。言い得て妙だし皮肉も効いている。父君には彼がおこしたいくさ火のむこうにうっすらと本能寺が見えているのだろう。

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花。