コールスロー

世界というジグソーパズルの1ピース

二つに切っても相似形

A版やB版の用紙を長辺の中央で半分に切ると、もとの用紙と相似形の紙が二枚できる。これは縦横比が\sqrt2となっているためである。なぜ\sqrt2なのか。数式をたてて解いてみよう。おれはヒマなのか。ヒマなんだろうな。
長辺をl、短辺をsとする。これをふたつに切ると、あたらしい長辺はs、短辺はl\over2である。これはもとの紙と相似形になるため、

l:s=s:{l\over2}

内項の積と外項の積はひとしいから(なつかしいでしょ)、

s^2={l^2\over2}

さらに変形して、

s=\sqrt{l^2\over2}
l=\sqrt2s

なるほど。半分に切るともとの形の相似形となる長方形は縦横比が\sqrt2の場合だけだ。
この式を見ていると、比が\sqrt2である理由もわかる。二等分するからである。
平方根のなかの2を任意の自然数nにおきかえれば、「長辺をn等分すればn枚の相似形ができる」長方形の縦横比は\sqrt{n}となる。
もし宇宙のどこかに三等分にご執心の文明があれば、そこで使われる用紙の縦横比は\sqrt3であるにちがいない。

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ルミネのルミ姉。