このコどこのコ?
ちょっとクイズ。
「コ」とはなんだろうか?
ヒント
- 生き物
- 海にいる
- 食べられる
正解
もちろん、「コ」である。
…では話がすすみませんね。いわゆるナマコのことです。
普通われわれはナマコのことを「ナマコ」というものだと思っているが、実は「コ」がナマの状態であるがゆえにナマコと呼ぶらしい。つまりその実体は「コ」なのだ。
なるほど、そうやって分解すると、ナマコ関連語彙の成り立ちがよくわかる。
- このわた
- ナマコ(コ)の内臓(わた)の塩辛
- このこ、くちこ
- 卵巣の干物。「このこ」は「コ」の子だろうと見当がつくが、「くちこ」はよくわからない。「口」(だか尻だかわからないけど)あたりからとりだすのでそう呼ばれるのかも
- ほしこ
- 干物
- いりこ
- ナマコを炒ったあと干したものらしい。ダシをとるのに使ったのか。小魚の煮干しも「いりこ」と呼ばれることがあり、名前の由来がよくわからなかったが、この「いりこ」からの転用かもしれない
言葉には一般的に、「よく使われる単語ほどみじかい」という法則がある。日本人にとって「コ」はかなりなじみ深いものだったのだろう。
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夕焼けがまぶしくてなさけない顔になる。