コールスロー

世界というジグソーパズルの1ピース

相手の動機をあげつらうのは陰謀論で議論じゃないよ。

テレビをつけると小泉純一郎政見放送をしていた。
ちょうどまとめにはいっていたが、最後の最後に、「民営化反対の意見は、郵政関連の職員が国家公務員としての既得権を守るために出しているものではないか」(大意)というようなことを言っていた。こんなことを政見放送で言うんですね。
心配の程度はともかく、マクロ経済の視点からだされている郵政民営化への懸念についてはうなづけるものがある。それを陰謀論としてかたづけるのは逃げでしかないだろう。郵政民営化も一種の投資行為であり、よい部分もあれば心配な部分もある。常識のある人ならそう考える。そのリスクを説明せずして改革なんてできるのかね。
と思っていると、反対陣営も「小泉はアメリカから言われたからやっているんだ」(大意)などと言っているらしい。陰謀論の応酬だ。
どちらも自分たちのうしろぐらさを相手に投影しているだけではないのか。これも陰謀論か。
政策で大事なのは「結果として国がどうなるか」ということただ一点である。相手の中傷についやす時間があるのなら、みずからの政策の利点と欠点、そして得失点差でどれだけプラスになるかをしっかり示してくれ。

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銭湯。