コールスロー

世界というジグソーパズルの1ピース

夏草やホントに芭蕉がわかってる?

これは深川での「江戸情緒作りこみ」の例。
オフィスの近くにある仙台堀川(せんだいぼりがわ)ぞいの散歩道に、このような高札まがいの句碑が、だいたい六七メートルおきに立っています。かぞえたところ、全部で十七本ありました。
意図はわからないでもないけど、仙台堀川ばたを散歩しながら芭蕉が各地でよんだ句をあじわっても、かえって興ざめでしょう。
句碑を立てたいなら、芭蕉が深川でよんだ「草の戸も」か、せめて千住でよんだ「行春や」くらいでおさえておけばよかったのに。あとの句は、それがよまれた土地の人たちのために残しておけば、奥ゆかしくて、もっと「わび・さび」だったろうと愚考いたします。
【2005年10月14日 東京都江東区深川】

帰宅後PCから追記

「全部で十七本」と数えたときにはまったく気づいていなかったのですが、帰宅してから、ひょっとしてこれは、五七五の字数に合わせたのかもしれないと思いあたりました。ちょっとくやしい。