コールスロー

世界というジグソーパズルの1ピース

最高ですかぁ?

先週の日曜日には直径四十五メートルの電波望遠鏡を見学したのですが、最高のJR路線も見てまいりました。
いえ、最高にゴージャスな路線だとか(単線でディーゼルだし)、サービスがピカイチだとか(一時間半に一本のワンマンだし)そういうのではなく、一番高いところにある、というだけの話です。
小海線清里―野辺山間にある踏切がその地点です。
ちょうど列車がきたのですかさずパチリ。

最高のあかし

踏切のよこにあるスペースには、かなり大きな碑が立っています。
本体の踏切よりもいばってるんですけど。

わるのり1

で、「幸せの鐘」なんてあったりして。
なんでしあわせ? 「最高」だから? まさか、「最低」の吉岡海底駅には「不幸せの鐘」が…。

わるのり2

踏切をはさんで碑の反対側には、「鉄道最高地点神社」が。
本気ですかぁ?

わるのり3

で、御神体はレールの輪切りだったりします。
なんだか毒気にあてられたというか、毒気を抜かれたというか、すっかり「ごめんなさいもうしません」という気分になって野辺山駅をめざしたのでした。

野辺山駅も最高

駅として標高が一番高いのは、さきほどの踏切から二三キロ佐久平寄りにある野辺山駅です。

記念碑

野辺山駅にも記念碑がありました。
いえ、正直いって、こういうの、もともと好きじゃないんです。わざとらしくて。
しかし、さっきの踏切周辺のおおはしゃぎを見たあとでは、「よくぞこれだけで我慢してくれた」と、なんだか感謝したいような気持ちになったことでありましたよ。

C56 96

野辺山駅前には公園がありまして、こういうところではなかばお約束となっているSLの展示もありました。
もしかして、これ、日本で一番高いところにあるSLでしょうか。

おまけ

今回の体験を友だちに自慢しようとしたのですが、ある人にメールで「あの、JRの最高のね、」と打つと、すかさず、「小海線でしょ、通ったことあるよ」と返事がかえってきました。
「自慢する相手をまちがえたなぁ」と反省し、週あけにオフィスでおみやげのお菓子をくばりながら「いやぁ、JRの最高地点にさぁ…」というと、「ああ、小海線ね」。
…いや、そんなに有名だとはつゆしらず、失礼こきました。
しかし、この小泉八雲的(『むじな』的というべきか)展開のおかげで、わたしも「小海線」という名をおぼえることができましたとさ*1、とっぴんぱらりのぷぅ。
【2005年11月27日 長野県南佐久郡 野辺山駅

*1:ついでに福永法源なんて名も思いだしたぞ。