シースルー
地下鉄半蔵門線錦糸町駅のホームで、案内地図に貼られた黄色いビニールテープに目がとまった。
うっすらとすけて見える文字にはこうある。
多分建てかえかなにかが終わり、ここ(江東区)からもとの場所(墨田区)に再移転したのだろう*1。同時にこの掲示も用済みとなったが、この変更のためだけに掲示板を作りなおすわけにもいかず、ビニールテープの出番となったのか。
しかしそれなら、文字がすけて見える黄色いテープではなく、不透明な黒いテープを使えばいいのに。一瞬そう思ったのだが、もしこの文字がまったく見えなかったら、テープをはがしてみる人が後をたたないだろうな、と思いなおした。
このテープならば、掲示自体がもはや無効であることは明確にあらわせ、それにくわえて以前この場所になにがあったかをしめし、われわれの好奇心も満足させることができる。なかなかの配慮ではないですか。
いや、実際のところは、そのときたまたま駅事務所に黄色いテープしかなかっただけなんでしょうけどね。
【2005年12月21日 東京都江東区】