コールスロー

世界というジグソーパズルの1ピース

テネシー・ワルツと牛の首

テネシー・ワルツは大好きな歌だが、以前から気になっていることがある。
一体「テネシー・ワルツ」とはどんな曲なのだろうか。
いえボケてません。歌のなかに「テネシー・ワルツ」というダンス曲がでてくるのです。
歌詞の内容はこうだ。ある夜語り手が恋人と踊っているときに偶然旧友と会う。旧友に彼を紹介し、ダンスを許したのが運のつき、彼は旧友にうばわれてしまう。
このあんまりな展開に流れているダンス曲が、歌のなかで「テネシー・ワルツ」とよばれているのだ。「テネシー・ワルツで彼と踊ってたの」、「あの夜とテネシー・ワルツを忘れない」、「美しいテネシー・ワルツ」、何度もでてくる。
このテネシー・ワルツは、歌とおなじ曲なのだろうか。
南部のよき時代を思わせるゆったりとした哀調あるメロディーは恋人たちにぴったりだ。歌詞はあとづけだと考えればつじつまはあうが、歌詞が曲をもちあげすぎで気持ちがわるい。「テネシー・ワルツ」という別の曲があるにちがいない。それはどんな曲なのか。
恋心をはげしくうごかすはずだが、だれも聞いたことのない音楽。まるで怪談「牛の首」のようだ。

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都の西北にあるのは京都嵯峨芸術大学です。