コールスロー

世界というジグソーパズルの1ピース

朝はどこから来るかしら(写真日記今日の空)

十月二十二日、午前七時ちょうどの太陽。
九州の日の出は関東よりも一時間くらい遅い。以前、就職で関東に出てきたときの印象をもとにそんなことを書いたが、実際、千葉県と佐賀県の経度差を調べてみると約十度*1で、計算すると四十分程度の差になる。
つまり、これは千葉県でいえば、本日六時二十分ごろの太陽だ。地球は意外と小さいと見るべきか、日本は意外と大きいと見るべきか。
星の王子さま』のなかほどにある寓話的なエピソードに出てくるさまざまな人たちはみな小さな星に住んでいる。坐っている椅子をすこし前にずらせば、何度でも夕日が楽しめるほどの小ささである。
これはおそらく、飛行機乗りであったサンテグジュペリの、夕日を追いかけて西に飛行をつづけた経験からうまれた描写なのだろう。
上空を飛んでみると地球は意外に小さい。しかし、たとえばサハラ砂漠に不時着してみると、生身の人間にとっては絶望的に大きいこともわかる。
本を読むだけでは実感できないことが、きれいにそれとなく本のなかに書きとめられている。それを再発見するよろこび。
【2006年10月22日 佐賀県武雄市

追記

修正のお知らせ

コメントで経度の記述にあやまりがあることを指摘いただきました。
本来なら修正点をここにしるすだけにするのですが、本文の内容に密接に関係しており、かつ結構恥ずかしいまちがいだったので、本文ごと修正しました。

修正点
千葉県の経度は東経百三十五度
千葉県の経度は東経百四十度

*1:千葉県は東経百四十度、佐賀県は東経百三十度。