コールスロー

世界というジグソーパズルの1ピース

あるある詐欺

関西テレビのおわび自体もなんだかうさんくさい

3.番組で実験を行った8名の被験者について、放送では「中性脂肪値が高くてお悩みだった2人は、完全な正常値に!」とコメントし数字をスーパーしておりますが、コレステロール値、中性脂肪値、血糖値についての測定は行っておりませんでした。

別の項に「採血はした」とあるが、それで測定をしていないというのは不自然だ。血液検査は実施したのだが、データに有意な差がでなかったために、あるいは、逆に悪化したようにみえるデータとなってしまったために、効果があるような数値をでっちあげてしまったのではないか。そして、放送後いろいろなところから「検証したいのでデータを出せ」と言われ、まさか「悪化しているようにみえるデータは適当に変更しました」とも言えなかったため、苦しまぎれに「実はデータなどありませんでした」ということにしたのではないのか。
また、ウェブのニュース速報等をみていると、番組が捏造のデータをもとにしていたことについて、すべて下請けの制作会社の責任にしているような記事もあるが、それも疑わしい。発注がわが放映前に番組の内容を検証するのはあたりまえのことだと思うのだが。「全部下請けがやりました。データの確認はしていません」では報道機関としての存在価値はない。
それに、下請けから「実は今回の番組、テーマにそったデータがとれませんでした」という正直な報告があがってきた場合*1、放映を中止する、あるいは、さほど効果はありませんでしたという内容に変更にするという、「一般社会での常識的な」判断が放送界で可能なのかを考えてみれば、番組制作の構造的な問題は下請けの責任にするだけでは解決できないことがわかる。

「データはあったのですが犬に食べられました」

もっとましな言いわけはなかったのかと考えているうちに、ずっと前に英会話教師から教わった、アメリカの子供たちが宿題を忘れたときにする古典的な言いわけを思いだした。

My dog ate my homework(The Classic)
訳: ボクの宿題、飼い犬に食べられちゃいました(定番モノ)

たしかに、Googleで"My dog ate my homework."を検索してみると、百万件以上のヒットがあった。子供がぬけぬけとこんなことを言うと、嘘と知りつつつい笑って許してしまうのかもしれない。

次回予告

書いているうちにゆきばのない(そしてひょっとして見当ちがいの)いきどおりを押さえきれなくなってきたので、今日は寝ます。つづきは後日気がむけば*2

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ベンケイソウの芽。

*1:わたしは実際にそうだった可能性もあると考えている。

*2:お返事もためていてすみません。来週中にはかならず……。