コールスロー

世界というジグソーパズルの1ピース

女・夏 1986 佐藤忠良

ふたたび日本橋プラザビル前にて。先日紹介した「ジル」(id:Akimbo:20070510)の反対(南)がわにある、「ジル」よりひとまわり大きい立像。こちらが正面らしい。
いかにも男性作家の女性像で、腰の上、ちょうど手を置いているあたりにあるさりげないふくらみなどに見とれてしまった。
先日は、男性作家による女性像は「どうしてもふとももや腰の質感に力が入っていて、ちょっとやぼったく感じる。」と書いたが、こうして見ると、ちゃんとしたテクニックにささえられていれば、欲望まじりの銅像も、こりゃまたなかなかいいもんですなあ。
オヤジかっ。
はいオヤジです。
モデルもいいのでしょうね。全体的にはすらりとして、それでいてふくよかな色気があって。まあ立派すぎて、もし実物が目の前にあらわれたら、わたしなど、それだけでアガってしまいそうだが。
しかし、前後の入口にこのような組みあわせで銅像を配置し対比の妙をみせるとは、日本橋プラザビル、おぬしただものではないな。
【2007年05月17日 東京都中央区日本橋