コールスロー

世界というジグソーパズルの1ピース

命名のセンス

よく岸壁でみかけるこれ、なんという名前かごぞんじですか?
Webであちこち調べてみると、「係船杭(けいせんくい)」とよぶらしい。杭の一種だったのか。船をもやう(繋ぐ*1)杭だから、順当なネーミングなのだが、とってつけたようなというか、港でよく目にするこの物体の命名としてはこなれていないような気がする。
港に関係のある仕事をしていた兄に聞いてみると、「ビットと呼ばれていた」そうだが、これは調べても裏づけなし。兄の勘ちがいか、あるいはごく一部でのみ通用する名称なのかもしれない。
なにか簡潔でピッタリの名称はないかとこれをみるたびに考えていたら、ある日思いついた。
「モヤイ」
船をもやうからモヤイ。簡潔で、役割もちゃんと名前に含まれていて、おまけに語感があのぬぺっとした物体にマッチしている。難をいえば渋谷区とイースター島あたりから苦情がきそうなところか。
結構よくできた気がして、ある日チャットで披露しようと、冒頭の質問をチャット相手(四十代主婦)にすると、間髪を入れずにこう言われた。
「ん〜、「裕次郎の足置き」」
負けました。
【2006年11月16日 東京都江東区

*1:本当は「繋船杭」ではないだろうか。