わらわら?
出張中、上司とワインの話になった。
「ワラワラのワインって、有名なんだってな」
「ええっ?! 笑々がいいワインをだすなんて知りませんでした」
「いや、ワラワラはワシントン州の地名で、"Walla Walla"と書くの。いま評判のワイン産地だって」
「あ、なるほど。東海岸にもワイナリーがあるのは知ってましたが、(※ 注*1参照)そんなにいいんですか」
「なんでも、三つ星クラスのシェフがワラワラの水とワインに惚れこんで、そこに住んじゃうくらいだって。むこうの親戚からメールがきたよ」
「ははぁ。すごいもんですねぇ。"Walla Walla"かぁ……」
「あ、地名の意味を考えても無駄。インディアンの言葉らしいから」
「ワラワラが、ですか」
「うん。川が流れるときの擬音なんだって」
「現地のインディアンにとっては、川はワラワラと流れているんですか」
「そうらしい」
「変な感じ」
「まあね」
と話して気がついた。日本では春の小川は「サラサラ」ゆくことになっている。語頭の"S"を"W"に変えたら「ワラワラ」だ。変どころか、おおいに似ている。
これでもとはおなじ語だったりしたらおもしろいのだが、そういう対比はタミル語でこりている。
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品川夕景。