おみやげいろいろ
秩父飴(タイトル画像)
秩父鉄道、秩父味噌、ちちぶ餅、秩父豚肉味噌漬、秩父そば、秩父地ビール、秩父野菜、秩父錦(日本酒)、秩父セメント(はもうなかったっけ)……。
秩父に行くと、なんでも秩父だ。
【2007年07月21日 秩父鉄道お花畑駅】
廃屋満タン
この詩の「《ほろび》というなつかしい響き」というフレーズを思いだした。季節はちがうが。夏の終り 大岡信
夜ふけ洗面器の水を流す
地中の管をおもむろに移り
遠ざかってゆく澄んだ響き
一日の終りに聞くわたしの音が
たかまるシンフォニー
節まわしたくみな歌でないことの
ふしぎななぐさめ
キュウリの種子
アリの死骸
魚の眼玉
ケラの歌
《ほろび》というなつかしい響き
それらに空気の枝のようにさわりながら
水といっしょに下水管をつたい
闇にむかって開かれてゆく
わたしひとりの眼
ひと夏はこのようにして埋葬される