せんべのようにされやかに
ずっと前にもらったえびせんべいの素。バリ島みやげ。
全体はこんな感じだが、この説明文が面白い。
- (一)
- ひらなべの中へたくさん油を注す、油は熱いまで、待って下さい。
- (二)
- えびせんべを入れて十分ひろがるまで、そして逆にして、取上げて下さい。
- 材料
- されやかなえび、卵、特別のタピオカ粉、牛乳、砂糖、塩。
なんだか英和辞典と首っぴき*1で訳している感じがいい。われわれがしこしこ辞書をひきながら作る英文もネイティブにはこんな風に読めるのかも。
また、直訳っぽい文章は、なんとなく原文も想像できるようで興味深い。「そうきましたか、そう和訳しますか」という気分になる。
以下メモ。
- ひらなべ
- フライパンのことか。日本で作るときには天ぷら鍋、あれば中華鍋が便利かも。
- たくさん油を注す
- 「注す」は"pour"かなぁ。"fill"だと「満す」とか。ここらへん、英語のレシピサイトで検索したらぴったりの決まり文句がありそうだ。
- 油は熱いまで、待って下さい。
- 「熱くなるまで」で、原文は"Wait until the oil is hot."あたりか。ここでbe動詞が使えるのか、よくわからなくて、時制にも自信がない。
しかし、どのくらい熱くなればいいのか、温度が書いてないと、日本人としては不安です。 - そして逆にして、取上げて下さい。
- "Then turn over and pick up."かな。
- されやかなえび
- 「されやか」って、なんだかステキなことをあらわす形容詞みたいだ。
一見すると意味不明だけど、これは多分「さわやかなえび」の誤植で、つまり"fresh shrimp"(新鮮なえび/生えび)の"fresh"を「さわやか」と訳したんだろうな。
と、いままでこの日本文ばかり読んで楽しんでいたけれど、今回こうやって見なおしていて、最後に重要なことが英語で書いてあるのに気がついた。
Best Before: April 2005
四年前に賞味期限きてるじゃん。
追記
この文章が作成されたのはおそらく二三十年以上前で、最初は大まじめに誤訳していたと思うのですが、さすがに二十一世紀にこの文章は、ネタとしてあえて残しているのでしょうね。
*1:多分英語の説明文を和訳したものだと思う。