コールスロー

世界というジグソーパズルの1ピース

終電車の着メロリサイタル*1

終電近い総武線、千葉行きの車内で突然着メロが鳴りひびいた。
だれも電話を取らず、起きている人がみなさりげなくあたりを見回しているところをみると、反対側の席で寝こけている男のケータイが鳴っているのだろう。しかし、なんの曲だったっけ。
最初は「聞きおぼえのあるメロディだ」くらいにしか思わなかったのだが、これだけ演奏が続くとさすがにわかる。バタ臭い顔をしたメガネのねぇちゃんの、ロングヒットしている、あれだ。

手紙 / アンジェラ・アキ


最近は若者むけのポップスで感動することはあまりないのだが、これはいい歌だと思う。

いま、負けそうで、泣きそうで、消えてしまいそうな僕は、誰の言葉を信じ歩けばいいの?

変なてらいがなく表現が素直で、まっすぐ胸に飛びこんでくる。はげましたくなる。若者の歌はこのくらいクサくてもいいじゃないか。
しかし、でもやっばりこの歌は若者むけだよな、とも思う。
大人になったら、「負けそう」ではすまないんだ。本当に負けてしまうし、泣くこともしょっちゅうあるんだよ。それでも消えてしまうわけにはいかない。
どうやったって自分から逃げるわけにはいかないのだから、そのときには蒲団でもかぶって、じっと自分という存在に耐えるしかないんだ。

敗戦投手 / さだまさし

敗戦投手の背中は悲しい。男ならだれでもその理由を知ってる。長い人生に一度や二度は、みずからマウンドを降りることもあるから。

今日の一枚

トップバリューの「ナッツとクラッカー」。とても安くて美味しいけれど、この組みあわせは絶対に太ると思う。