コールスロー

世界というジグソーパズルの1ピース

数学と物理学と天文学

フェルマーの最終定理』(サイモン・シン著 新潮社)の挿話がおもしろいので引用。

p174 2行目から

数学者という人たちは、完全な証明がされないうちはどんな主張も認めないことで知られている。イアン・スチュアートは『現代数学の考え方』のなかで、数学者たちのそんな評判を伝える小話を紹介している。

天文学者と物理学者と数学者(とされている)がスコットランドで休暇を過ごしていたときのこと、列車の窓からふと原っぱを眺めると、一頭の黒い羊が目にとまった。天文学者がこう言った。「これはおもしろい。スコットランドの羊は黒いのだ」物理学者がこう応じた。「何を言うか。スコットランドの羊のなかには黒いものがいるということじゃないか」数学者は天を仰ぐと、歌うようにこう言った。「スコットランドには少なくとも一つの原っぱが存在し、その原っぱには少なくとも一頭の羊が含まれ、その羊の少なくとも一方の面は黒いということさ」

画像

鶏頭。
小学校一年生のときまで、毛糸は植物の鶏頭からつくられていると思いこんでいました。だって羊なんてみたことなかったんだもん。スコットランド人じゃないし。
はずかし。

書籍データ

フェルマーの最終定理
サイモン・シン〔著〕・青木薫

出版社 新潮社
発売日 2000.01
価格  ¥ 2,415(¥ 2,300)
ISBN  4105393014

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