俳句に一番大切なもの。
俳句が好きだ。芭蕉や子規の句も好きだし、現代人が俳句について書いたものもおもしろい。内緒だが、「お〜いお茶」のボトルについた俳句も結構よろこんで読んでいる。
では作句はというと、…実はしている。勇を鼓してひとつご披露しよう。
花粉症の人をみて。
春一番目にしむ杉のエッチかな 穐穂
…作句はしてますが、得意だとは言ってませんからっ。でも、わたしらしいでしょ。考えすぎで。句には人柄がでます。
さて、俳句を俳句たらしめているものはなんだろうか。すぐ思いつくのは次のふたつだろう。
- 五七五の定型であること。
- 季語を含むこと。
しかし、俳句に触れていると、これらは実は俳句の必須条件ではないことがわかってくる。俳句に一番大切なものは「切れ」である。
切れは字数のかぎられた句に停止をつくり、余韻をふかめる。例をひとつ。
古池や蛙飛込む水の音
これが、
古池に蛙飛込む水の音
だとどうか。古池の印象がうすまり、「ああそうですか」と言うしかない句になってしまう。
作句ではまずどこで切るかを考え、鑑賞ではどこで切れているかに注意すべし。五七五や季語は二の次です。
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初雪や…