コールスロー

世界というジグソーパズルの1ピース

「馬」はどこから来たかしら。

株式会社の敵対的買収への対抗策として、友好的な第三者に株を売るという戦略がある。この第三者のことを、英語では「ホワイトナイト(white knight)」という。新聞などでは「白馬の騎士」と説明されている。
この訳語にある「馬」は一体どこから来たんですかね。
単純にみると、"white"は"knight"を修飾しているから、一番素直な訳語は「白い騎士」だろう。チェスに関係する言葉だとわかれば「白のナイト」だ。
調べると"white"には「正義の、善玉の」といった意味がある。意訳すれば「正義の騎士」だ。ならば助詞で気どってみせ、「白の騎士」はどうだ。あるいはいっそシンプルに「白騎士」でもいい。
いずれにしても、馬なんて出てきませんよ。
「白馬」が正義を象徴しているのだろうか。ちょっとこじつけっぽいですね。普通白馬は正義ではなくて高貴さの象徴である。だから白馬に乗ってやってくるのは騎士ではなく王子様と相場がきまっているのだ。
日本人は英語が苦手だというのは迷信にすぎないが、こういうところをおろそかにしていては上達はおぼつかないと思う。

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鮪の「ど炙り焼き」というネーミングに驚いたが、よく見ると鮪の喉の炙り焼きだった。