ごぼう天うどんとかしわめしおにぎり
福岡*1の「常食」。
うどんの麺は柔らかめ、つゆはすっきりしているが少し甘めで、全体のバランスがよい。ゴボウのかき揚げはサクサクに揚げてある。出された瞬間からつゆにひろがりだし、たぬきうどん化してゆくため、競うように喰うべし。
かしわめしは、鶏肉の炊きこみごはんの福岡でのよび名。これもおなじみの味で、母もよく炊いていた。
子供のころ、遊びつかれて帰宅するときに家の方からかしわめしを炊いているにおいがただよってくると、思わず早足になったものだ。で、家についてみると母はおらず、となりの家の晩ごはんであることがわかったり。
閑話休題。
福岡のうどん屋には大抵いなり寿司とともにこのおにぎりがおいてある。
他地方出身の人が食べておいしいものなのかはわからないが、わたしにとっては関東のそばやさぬきうどんよりも重要な食べものである。
うれしいのは、駅ホームの立ちぐいうどんでもそこそこの味のものが食べられることだ。
つまり量産品としても洗練されているということで、(たびたびのお国自慢で恐縮だが)九州の食文化はレベルが高いと思う。
*1:あるいは北部九州。