コールスロー

世界というジグソーパズルの1ピース

小唄都々逸、俳句に短歌、みんなまとめて、七五調

スポーツ新聞の見出しに曰く。

ホリエモン
馬は勝ったが
選挙は負けた

後半の構成は三―四―四―三となっており一息で読める。お見事。
今までのまとめを。

  1. 日本語の韻文は八拍を単位とするリズムをもつ
  2. 五音や七音の句を読む際には適当な間をとり八拍にのばす
  3. 八八調や八六調も存在する。五音や七音に絶対的な必然性はない

つまり基本は八八調なのだが、八音だけが延々続くと息ぐるしくなるため、一拍の間をとれる七音が主に使われるのだろう。
対して五音は情報量がすくないうえに三拍の長い間を作るため、未解決の印象をあたえる。音楽にたとえれば、七音はトニックで五音はドミナントセブンスだ。短歌と俳句はこの五音を最初と三番目におくことで読み手の注意をひきつけているわけだ。
さらに五七五を「起承転」とみると、短歌と俳句のもつ性格のちがいがわかる。短歌は最後の七七を結として完結するが、俳句はオープンエンディングである。この余韻が読み手に共鳴をおこし、世界がうごきだす。俳句は作者が投げかける挨拶なのだ。
そもそも連歌の発句が独立したものだからあたりまえか。まあ音韻からみた別解ということで。

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ほおずき。